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愛媛大学講師の池田文さん

 労働組合や業界団体など、政党や政治家はさまざまな組織の支援を受けて、選挙を戦ってきました。しかし、政治学者の池田文さんは、「支援組織があることが、必ずしも有利にならない時代になっている」と指摘します。なぜそうなったのか。政党と支援組織の関係はどうなっていくのかを聞きました。

 昨年の衆院選では、投票率が低かったのに、公明党や共産党など組織が強いといわれる政党が苦戦しました。これまでの選挙のロジックが通用しなくなっているのかもしれません。

 長期的に、政党の支援組織が弱体化しているトレンドはあると思います。とはいえ、どの程度、弱体化しているかは、組織によってかなり異なっています。

 労働組合は集票力が落ちてい…

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